主訴:前歯のかみ合わせが反対なのが気になる
初診時年齢:10歳
性別:男性
診断名:骨格性反対咬合
抜歯/非抜歯:非抜歯
装置名:マルチブラケット装置
治療費用:約70万円(税抜)と来院時に調節料5,000円(税抜)
治療期間:7年10ヶ月
治療に関する副作用/リスク:長期治療 装置による口腔粘膜の口内炎
前歯の噛み合わせが反対なのが気になって来院されました。
初診時にはすでに下あごが相対的に前方にでており、後に永久歯が生えそろってから前歯以外にも問題のある箇所が生じたケースです。
前歯の噛み合わせが浅い状態ですので、このままでは下あごが前下方向へさらに成長する可能性が非常に高い状態です。
混合歯列期からの治療スタートでしたので、上顎歯列幅の拡大を行うとともに、夜間にチンキャップ(あごあて)を併用していただきました。
永久歯列になったのちにワイヤーの固定式矯正装置を上下あごともに装着しています。
また身長の伸びと同時に下あごの前下方向への成長が長期間続きました。
上あごは八重歯になりましたがかろうじて小臼歯抜歯をせずに個々の歯を並べました。
その結果、上あごの奥行が足りなく最後臼歯である第二大臼歯が左右側上下で交叉した咬み合わせになりましたので、しっかり治してから装置を外しました。