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上顎前突(出っ歯)
About Symptom
上顎前突(じょうがくぜんとつ)とは？
いわゆる“出っ歯”と呼ばれる状態で、上の前歯が下の前歯よりも大きく前に出ている噛み合わせのことを指します。
この状態では、唇を自然に閉じづらくなったり、口呼吸が癖になったりすることがあります。
また、見た目の印象を気にされて相談にいらっしゃる方も少なくありません。
「もしかして私も…？」と気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
Cause
上顎前突の原因
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上顎前突(出っ歯)には、大きく分けて2つの要因があります。
ひとつは「骨格性」と呼ばれる、あごの骨の成長や位置に関わるもの。もうひとつは「歯槽性」と呼ばれる、歯の並びや傾きによって起こるものです。
骨格性の上顎前突
上顎前突の中でも、上あごの骨(上顎骨)が過剰に発達している場合や、下あごの骨(下顎骨)の成長が不十分な場合には、「骨格性の上顎前突」と診断されます。
歯槽性の上顎前突
上顎前突の中でも、上の前歯が必要以上に前方へ傾いて生えていることで起こるタイプを、「歯槽性上顎前突」といいます。これは、歯そのものの位置や傾きが原因となる“出っ歯”の一種です。
上顎前突があると、口元が前に出てしまうため唇が閉じにくく、無理に閉じようとすると下あごの先(オトガイ部)に梅干し状のシワができることがあります。また、大きく口を開けて笑ったときに上の前歯が目立ちやすく、見た目にも影響が出るため、外見に悩まれて相談される患者様も少なくありません。
通常、横から見た正常な咬み合わせでは、上下の歯が交互にかみ合い、1本の歯に対して反対側の顎の歯が2本咬み合う「一歯対二歯」の関係が保たれています。
しかし、骨格性の上顎前突ではこのバランスが崩れ、正常な咬み合わせからおよそ0.5本分〜1本分ほどずれている状態となります。
Question
口ゴボは上顎前突(出っ歯)なのか
最近よく耳にする「口ゴボ」という言葉ですが、結論から申し上げると、口ゴボは上顎前突（骨格性・歯槽性）とは異なります。
実は「口ゴボ」という言葉は、歯科医学の専門用語ではなく、正式な定義もありません。ただし、一般的には、横顔を見たときに口元が「Eライン」よりも前方に突き出して見える状態を指して使われています。
不正咬合の分類でいうと、「歯槽性の上下顎前突」に近い状態です。上と下の前歯がともに前方に傾いているために、口元全体が突出して見えるのが特徴です。(※Eライン：鼻先とあご先を結んだライン)
Lisk
上顎前突(出っ歯)を放置するリスク
上顎前突(出っ歯)をそのままにしておくと、以下のようなリスクが生じる可能性があります。
- 唇が自然に閉じにくくなる(口唇閉鎖不全)
- 転倒などの衝撃で前歯が折れやすくなる
- 口呼吸の習慣がつきやすい
- お口の中が乾燥しやすくなる(ドライマウス)
- 口臭が発生しやすくなる
- 虫歯や歯周病のリスクが高まる
- 見た目が気になり、口元がコンプレックスになりやすい
- 日中に眠気が出やすくなる
特に、口が閉じにくいことによってドライマウスが進行すると、唾液の分泌が減少し、細菌が繁殖しやすい環境になります。その結果、口臭や虫歯、歯周病などのトラブルが起きやすくなります。
また、咬む力のバランスが崩れたり、不意の事故で前歯を損傷する可能性も考えられます。 さらに、口元の突出が外見上の悩みになりやすいなど、さまざまなリスクがあります。
Treatment
上顎前突(出っ歯)の治療方法
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上顎前突の治療方法は、歯並びの状態や患者様の年齢、生活習慣などによって異なります。
一般的には、ブラケットとワイヤーを使用する「ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)」や、混合歯列期ではマウスピース型のトレーナーや口腔筋機能療法(MFT)というトレーニングを併用することが効果的です。
歯並びの状態は一人ひとり異なるため、場合によっては抜歯が必要となるケースもあります。そのため患者様ごとに最適な治療プランを立てる“オーダーメイドの矯正治療”が重要です。
まずは、お口の状態を正しく把握するためにも、無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。
