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カリエールモーション3Dを使った治療例 下顎の場合 

こんにちは 横浜市青葉区 長津田↔青葉台の長津田アオバ矯正歯科です。

今回は下顎歯列にカリエールモーションを応用した症例をご案内いたします。

下顎の側方歯を後方に移動させるという目的ですのでもっぱら反対咬合(うけ口)に使用します。

最初の症例は成人男性ですでに前歯の被蓋(前歯の咬み合わせ)はなんとか改善はしておりますが、さらに下顎の側方歯を後方に傾斜させる目的でカリエールモーションを装着することにしました。

 

下顎用カリエールモーションを装着前の状態です。

 

上顎前歯が下顎前歯にぶつかり突きあがってしまっている状態です。

このままでは上顎前歯にみられるスペースがなかなか閉じきれないと考えられます。

 

下顎側方歯にカリエールモーションを装着した直後の状態です。

 

カリエールモーション装着から3か月後です。

 

上顎前歯にみられるスペースは依然認められますが、上顎前歯の突き上げ感が改善されてきています。

下顎左側のカリエールモーションの後ろが脱離していますが、すぐに再装着しました。

 

カリエールモーション装着して5か月後の状態です。

 

上顎は幅径を広げるためにバイパスの拡大装置が装着されています。

下顎にはスペースがみられるようになりました。

現在下顎にマルチブラケット装置を再装着してゴムメタルという素材のワイヤーで治療継続中です。

 

2症例目は10代後半の女性です。

 

上顎の治療を先行しています。現在上顎左側の小臼歯のねじれを改善している最中です。

 

上顎の小臼歯のねじれが改善されてワイヤーもしっかりとしたものに交換した時点で、下顎にカリエールモーションを装着しました。

 

カリエールモーション装着から3か月後の状態です。

下顎前歯にスペースが認められるようになりました。また下顎前歯も内側に入ってきています。

 

カリエールモーションの使用期間は4か月でした。

カリエールモーションを外してマルチブラケット装置を装着した直後の状態です。

下顎にマルチブラケット装置を装着後4か月後の状態です。

現在ゴムメタルという素材のワイヤーで治療継続中です。

治療期間中で、治療効果をいかに効率よく向上させるためにはどのような適材適所の装置を使うかの判断は非常に難しいのですがとても大切です。

後日、ゴムメタルという材料を扱った治療例もご案内していく予定です。

こんにちは 横浜市青葉区 長津田↔青葉台の長津田アオバ矯正歯科です。

今回はカリエールモーション3Dという装置の紹介です。

どのような装置かといいますと側方歯群を同時に後方に移動させるとても画期的な装置です。

それでは、どんな場合にカリエールモーションを使用するのか症例でご案内いたします。

 

上顎にはまだ乳臼歯が残存していますが犬歯が窮屈そうなのに加えて前歯が若干前突気味です。

 

上顎歯列の両側側方歯にカリエールモーション3Dという装置を装着した直後です。

上下顎間には顎間ゴムというエラスティックゴムを終日使用していただきます。

 

カリエールモーションを使用してから3か月後の状態です。

側方歯が後方に移動したのに加えまして前歯もほぐれ始めています。

 

この症例はカリエールモーションを4か月間使用しました。

外してから上顎には個々の歯にブラケットを装着してワイヤーによる矯正治療に移行しています。

 

ワイヤーによる歯の排列を始めてから6か月後の状態です。

前歯の前突状態も改善され、あとは最後臼歯である第二大臼歯の萌出を待ちながら経過観察です。

 

2症例目は上顎左側犬歯の萌出スペースが足りなく八重歯になっている状態です。

また上下顎の前歯のずれも大きめで、この症例の場合は上顎前歯が左側にずれた状態です。

 

カリエールモーションを装着して2か月目です。

犬歯が少しずつ下りてきています。

 

カリエールモーションを外した直後です。使用期間は5か月でした。

多少の歯並びが重なった状態で次回にブラケットを装着してワイヤーによる治療を開始します。

 

ワイヤーによる治療を開始して6か月後の状態です。

 

3症例目は成人での使用です。

前歯の重なり具合がやや大きめですが奥行が十分ありますので親しらずを先に抜歯してから治療を進めることにしました。

 

カリエールモーションを装着した直後です。

 

カリエールモーション使用開始から5か月後です。

やや動きがゆっくりで10代前半の場合よりも時間を要しています。

 

カリエールモーションを外した直後の状態です。

使用期間は7か月を要しましたが、この後にワイヤーによる治療に移行しました。

 

ブラケット装置を装着してから6か月後の状態です。

これからは前歯の咬み合わせを仕上げていきます。

 

4症例目は片側でカリエールモーションを使用した症例になります。

 

上顎前歯が左側に傾斜しており下顎前歯の真ん中とずれています。

写真は治療をすでに開始してから3か月経過している状態です。

 

カリエールモーションを装着してから3か月経過した状態です。

上顎前歯の傾斜が改善されてきています。

 

上顎にマルチブラケット装置を装着した直後の状態です。これからは少しずつ残りのスペースを閉じながら上下顎前歯の真ん中を合わせていきます。

このようにカリエールモーションを使用する大きなメリットは側方歯を数本同時の移動が可能だということです。

1本ずつ歯を後ろに移動させる場合に比べて、大幅な治療期間の短縮につながることは患者様にとっても大きなメリットになります。

今回は上顎にカリエールモーションを使用した症例をご案内いたしましたので、後日になりますが下顎にカリエールモーションを応用した症例をご案内する予定です

マウスピース型のトレーナーということで、上あご、下あごの個別の歯列に被せるマウスピースを想定されるかもしれませんが、シンプルなマウスピースとは異なりあくまでもトレーナーという矯正治療用の装置です。

それでは、下記にトレーナーのご紹介をさせていただきます。

多種多様なマウスピース型のトレーナーがありますが、画像は EF line という装置になります。

症例や歯列の大きさなどに併せて形は様々なものが選べます。

画像は上顎前突用のトレーナーになります。

どの装置にも共通しているのが舌ガイドによる舌挙上が自然にできるように設計されていることです。

また当装置は素材がポリ塩化ビニルですので軟らかめで数あるトレーナーの中では断トツに装着感は良好です。

しかし、装着時間不足などで装置になかなか慣れないうちは装置を歯で噛み切って傷だらけになってしまうこともあります。

それではトレーナーを装着した状態を見てみましょう。

上顎前突用のトレーナーを装着すると、下あごは前方に誘導された状態になります。

下顎前突用のトレーナーでは下あごが少しだけ後方に誘導された状態です。

このまま上下の唇を軽く閉じて鼻で呼吸をしてもらいます。

習慣的に口呼吸をしていると最初は辛くてなかなか使用できない場合もありますが、これもトレーニングの一環です。口呼吸はあくまでも習癖です。

しかし、鼻疾患などで通年鼻の通りが良くない場合には当院では最初に口呼吸を改善して鼻呼吸がしやすい状態になってからこれらのトレーナーを使用するようにしています。

詳細はHPトップページの『鼻呼吸のすすめ』をご覧になってください。

トレーナーを装着することで舌が自然と挙上することに加え、頬や唇の筋肉のバランスも整ってきます。

例えばトレーナーの各部位の役割は

① バンパーは下唇の過緊張をストレッチするとともに舌位を改善する働きがあります。

② 舌ガイドは嚥下時(飲み込む時)舌を口蓋に誘導させて、正しい舌位を確保できるようにします。これにより舌が口蓋の横方向への発育を促します。

③ ツインスプリントは口腔周囲筋(頬など)の干渉を柔らかげ、適切な歯列の排列を促します。前歯部に付与されているティースシェイプガイド(歯型)が前歯の位置を整えます。

④ 咬合面が厚く臼歯部は翼形状になっているため、顎関節部分にかかる力を軽減させることで下顎の成長を促します。

このようにトレーナーを適時に使用することで、いづれ本格的矯正治療が必要になったとしても比較的短期間で済んでしまうことも多々あります。

いかに混合歯列期の時期を利用した機能改善の治療が大切かということが少しでもご理解の助けになれば幸いです。

横浜市青葉区 長津田↔青葉台の長津田アオバ矯正歯科です。

今回はマウスピース型の舌、頬、口唇などの機能トレーニング装置を使った治療例の紹介です。

これはどのような装置なのかという解説は後回しにして、まずこの装置を使った症例を見てみましょう。

初診時の歯並び・噛み合わせの状態です。

① 前歯のかみ合わせが深くて下あごの前歯が上あごの前歯に隠れて見えない状態

② 上あごの前歯の位置が内側に大きく捻じれて回転している

③ 下あごの前歯が横に一直線に並んでいる

①の原因の一つに舌体が下あごの側方歯の上に常時乗っかっていることが考えられます。

②は歯の生える隙間不足や歯の大きさ、歯周靭帯などに起因していることが考えられます。

③は下あごの前歯が常に下唇で内側に強く押されている状態と考えられます。

とにかく、現状の歯並びには舌・頬・唇といった軟組織の力のバランスに大きく影響を受けているということです。

そこで機能矯正装置であるマウスピース型のトレーナーが無理なく装着できるように、まずトレーナーの使用に先行して上あごの前歯の歯並びを最初にある程度並べることにしました。

最初の6ヶ月間は就寝時のみ取外し式の上あご拡大装置を使用してもらいました。

次の写真は治療開始から7か月目、トレーナー使用から1か月後の状態です。

上あごの歯列幅が拡大されたことで前歯の歯並びがある程度改善しています。

実はこの写真はトレーナーの使用を開始して1ヶ月後になります。

下あごの前歯の歯並びが幾分変化しているのが分かると思います。

次の写真は4か月後になります。

トレーナー使用開始から5ヶ月目、前画像の状態から4か月後の状態です。

下あごの前歯のかみ合わせが浅くなっているのに加えて歯並びも整いつつあります。

特に下あごの前歯の歯並びが左右対称にアーチが整いつつあります。

次の写真はさらに1年後の状態です。

トレーナーの使用開始から1年5か月、治療開始からほぼ2年の状態です。

上下あごの歯列のアーチが左右均等に整っています。

前歯の噛み合わせは浅めになっているのは、戻りを想定しているためです。

現在の状態です。

上下あごの左右の側方乳歯が永久歯へと交換が進んでいます。

このようにトレーナーを適切に使用することにより舌・頬・口唇のバランスを整えることで自分の力で咬み合わせや歯並びが改善していく様子がお分かりになると思います。

良好な治療結果を得るには、確かな診断に基づく適切な装置の選択の他に治療のノウハウやしっかりと継続使用させるためのモチベーションアップなどが必須となります。

それでは、トレーナはどのような装置かといいますと・・ 次回へ続きます

横浜市青葉区 長津田&田奈の歯列矯正 長津田アオバ矯正歯科です。

今回は、当院で行っている装置の装着テクニックについてご紹介させていただきます。

当院では永久歯列を対象とした本格矯正治療で固定式装置(ブラケット)を歯の表面に装着する際に、インダイレクトボンディングシステムを採用しております。

インダイレクトボンディングシステム(IDBS)とは、通常のダイレクトボンディングシステム(DBS)に対して技工などの手間がかかる反面、チェアタイムの短縮、ブラケット装着位置の精度向上などといった大きなメリットがあります。

このテクニックは裏側の舌側矯正治療(リンガル裏側矯正)で用いられている装着方法です。

DBSではブラケットを歯の表面に一本ずつミラーで確認しながら直接装着するのに対して、IDBSでは石膏模型上でブラケットの位置決めをした状態でトランスファートレーを作製して、これを口腔内に戻して正確な位置決めを再現する方法です。

以下に示す手順の流れで、皆さまの理解の助けになればと思います。

IDBSではトランスファートレー(インダイレクト用コア)を用いるわけですが、複数の歯にまとめてブラケットを装着することもありますし、一本ごとに装着することもあります。

それではIDBの手順を簡潔に紹介させていただきます。

まず歯面の洗浄後に表面処理としてエッチング処理(酸処理)を行います。

良く水洗してから十分に歯面を乾燥させます。
トレー内のブラケットベース面にボンディング剤を少量盛ってからトレーを歯面にセットします。

 

トレーを装着した状態で光照射をして歯面に装置を装着していきます。

ブラケット装置を装着した状態です。

ワイヤーを装置に装着した状態です。

 

下あごの歯に装置を装着した後に上顎の歯に装置がぶつかってしまう場合がありますので、装置を削合したりする調整に少しばかり時間を要します。

ワイヤーとブラケット全ての装着に要する時間は、上あごは大体15分くらい、下あごは装置の調整を入れて25分ほどです。

いかがだったでしょうか。

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