主訴:前歯のかみ合わせが反対
初診時年齢:10歳
性別:男性
診断名:叢生
抜歯/非抜歯:非抜歯
装置名:上顎牽引装置 → マルチブラケット装置(上顎のみ)
治療費用:約39万円(税抜)と来院時に調節料3,000/5,000円(税抜)
治療期間:3年7ヶ月
治療に関する副作用/リスク:歯の移動時の痛み 装置による口腔粘膜の口内炎 カリエス
前歯の噛み合わせが反対とのことで来院されました。
混合歯列期で上あごの前方への成長抑制と上あご歯列の幅の狭窄が認められましたので、上あご歯列幅の拡大とともに前方への牽引を試みました。
上顎前方牽引装置という顎外装置を夜間に数か月使用したところ前歯の噛み合わせが改善しました。
永久歯への交換を待ちながら、少し早い時期でしたが本格矯正治療に準じて固定式装置を装着してワイヤーで歯列の形を整えました。
治療は上あごのみで済みましたので本格矯正治療を経ずに動的処置は終了しています。
最後臼歯(第二大臼歯)がきちんと咬合している状態を見届けるまでは経過観察が必要です。
主訴:上あごの前歯が出ているが気になる 口を閉じにくい
初診時年齢:10歳
性別:女性
診断名:叢生
抜歯/非抜歯:非抜歯
装置名:可撤式拡大装置→マルチブラケット装置
治療費用:約65万円(税抜)と来院時に調節料3,000/5,000円(税抜)
治療期間:4年0ヶ月
治療に関する副作用/リスク:歯の移動時の痛み
上顎歯列の幅がかなり狭かったので側方への拡大を先行して拡大終了後に固定式装置により個々の歯を並べることにしました。
動的治療期間は4年でした。
上あごの歯列幅を側方に拡大しながら左右犬歯の萠出スペースを少しずつ確保しました。永久歯がほぼ生え揃った時点で再診断を行い、非抜歯で治療を進めることになりました。
上下顎の歯列にマルチブラケット装置(ワイヤーによる本格矯正治療)を装着して永久歯の矯正治療を開始しました。
治療途中で服用薬の副作用による歯肉腫脹の状態を考慮して、動的処置の最終仕上げの前でところどころに至らない箇所がありますがいったん上下顎の装置を外して保定に移行しました。
保定期間が8か月ほど終了した後に、取り外しのできるマウスピースによる矯正治療で歯並びの仕上げを行いました。仕上げの動的処置期間は約2か月でした。