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鼻呼吸のススメ

口呼吸は万病のもと。「鼻がつまるから仕方ない」とお考えではありませんか?
口呼吸はトレーニングすることで治すことができます。口呼吸は病気ではなく、実は習慣なのです。

呼吸の弊害 呼吸の弊害

このように口呼吸は、数え切れないほどの弊害をもたらします。
いつも口が開いていますと、冷たく乾いた空気や雑菌、ウイルスなどの異物がそのまま喉を通ってしまいます。
すると口蓋扁桃や咽頭扁桃(アデノイド)といったリンパ組織が生理的範囲を超えて肥大し、空気の通り道である気道が狭くなったり、風邪やインフルエンザなどに罹患しやすくなります。
気道が狭くなるとさらに鼻呼吸がしにくくなるため、口呼吸をやめようとしてもなかなか改善しません。

いつも口から空気を入れるために、本来は上あごの天井部分に持ち上がっている舌が落ちてきて、下あごの歯列弓内に収まっている『低位舌』という状態になります。
舌が常に正しくない位置にある低位舌は、不正咬合という歯並びの状態を引き起こします。
つまり口呼吸の問題は健康被害だけでなく歯並びにも関わってくるのです。

歯並びの写真

そのため、診断により必要な方には鼻通りの改善が期待できる特殊な装置を用いて治療を行った後、MFT(筋機能トレーニング)を併せた機能的矯正治療に移ります。
治療開始で早い方では2~3週間ほどで治療効果が現れ始め、まず鼻の通りがよくなったことを実感できます。口呼吸と大いに関わりのある姿勢の悪さが、いつの間にか改善していることも多々あります。 また気がついたらお子さまのお口ポカンが減っていることも多く、睡眠の質の改善にもつながります。
特に発育期の歯列矯正治療では、前歯の歯並びを整えさえすればいいのではなく、診断でその要因をしっかり把握したうえで治療しない限り、根本的な改善にはならないことが多々あります。

それでは、当院で行っている治療例をお示しいたします。左の治療開始前のレントゲン写真と比べますと、気道の広さに変化があるのが確認いただけます。

  • Case.1
    この患者さまは、一見するとお口がいつも開いているわけではなかったのですが、低位舌で舌を突き出す癖もとても強かったのでレントゲンで確認したところ、咽頭扁桃の肥大と口蓋扁桃の腫脹で気道がかなり狭くなっている状態が認められました。
    当院での機能的矯正治療を通じて鼻の通りがよくなり、姿勢も改善しました。舌の癖は自然に治っていくものではありませんが、当院で推奨している舌挙上などのトレーニングによって改善できます。

    Case1 矢印上:咽頭扁桃 矢印下:口蓋扁桃 肥大していた咽頭・口蓋扁桃が縮小

  • Case.2
    この患者さまは一年中鼻づまりが辛かったそうですが、咽頭扁桃の肥大が減少し、口蓋扁桃も縮小したため、気道が拡大しました。
    結果的に姿勢が良くなり、鼻の通りがとても改善しました。また花粉症の症状が、例年に比べ、かなり軽くなっているとのことです。

    咽頭・口蓋扁桃の肥大と舌後壁の変形が見られる 舌の変形もなくなり気道が拡大

  • Case.3
    治療開始前は、気道を広げるためにあごを無意識に上げてしまうほどの状態でした。気道を確保するために体が自然に反応していたということです。そのため、常にあごを上げた状態になり、姿勢の問題を抱えていました。
    治療の結果、気道が十分に拡大されて、自然な頭位になり姿勢が改善されました。また、鼻の通りがよくなったことで、寝起きもよくなったそうです。
    このように気道が拡大して自然に鼻呼吸ができるようになると姿勢が改善され、免疫力が高まり、体力がアップします。
    その結果、病気にかかりにくい体質になるだけでなく、アレルギー疾患の一つである花粉症の症状が軽くなったという方も多くいらっしゃいます。

    気道全体、特に咽頭部が非常に狭い状態 気道の拡大の他に姿勢も改善

2024年 4月
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