主訴:犬歯の位置が気になる
初診時年齢:11歳
性別:女性
診断名:犬歯低位唇側転位を伴う前歯部叢生
抜歯/非抜歯:非抜歯
装置名:マルチブラケット装置
治療費用:約65万円(税抜)と来院時に調節料5,000円(税抜)
治療期間:2年6ヶ月
治療に関する副作用/リスク:歯の移動時の痛み 装置による口腔粘膜の口内炎 カリエス
前歯の歯並びが気になるとのことで来院されました。
口元の突出感があるうえ、重なり具合の程度も大きかったので上下顎の小臼歯抜歯にて治療をご提案したのですが、本人はもとよりお母様にも強く反対されてしまい止む無く非抜歯で治療をすすめることにしました。
非抜歯でも比較的良好な噛み合わせが得られましたが、最後臼歯である第二大臼歯の萌出スペースが足りなく生えきれずに、2回ほど歯肉の切除をしました。
しかもさらに後方には上下顎ともに親不知が埋伏しています。
口元は極力現状を維持するように努めました。
このような症例ですと、長期にわたり治療直後の状態を維持することは非常に困難だと思います。
次に同様のケースの治療をする場合は、抜歯をもっと強く説得したいと思います。