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親知らずが歯を押しているのか②

こんにちは 横浜市青葉区 長津田 & 青葉台の長津田アオバ矯正歯科です。

前回につづいて今回も親知らずを絡めたお話です。

上にアップした画像の上あご、下あごともに歯列の幅がなんだか狭いように感じませんか?

 

左側の上顎の画像は矢印の方向に頬粘膜により強く押されている状態です。上顎の歯列の幅が狭くなっている理由がこれです。舌がしっかりと口蓋に持ち上がっていれば本来はこのように狭くなることはないはずです。

一方の右側の画像の白い矢印は舌によって上からあるいはオレンジの矢印のように前方向にも力が掛かって歯が傾斜しています。

つまり上下顎ともに、歯列は頬粘膜や舌、口唇といった口腔内外の筋力の影響を受けているということです。

今回示した上下顎の画像で見られる側方歯の歯並びの乱れは親知らずによって後方から押された結果以上に、口腔内外の筋力による影響のほうが大きいと考えられます。

このように口腔内外の筋力による影響で口腔容積が狭くなって舌が窮屈そうな場合は、当院では極力小臼歯は非抜歯での治療を行うことが多いですが、口元の出具合とのバランスも考慮して総合的に小臼歯抜歯・非抜歯の診断をしております。

先ほどの症例の治療前

治療終了後

本症例では舌が窮屈にならないように口腔容積の拡大を試みました。

成長期の方のみならず、成人以降であっても舌や唇などが強く影響を及ぼしていると思われる場合には、当院ではMFT(筋機能療法)を通常の治療に併せて行うようにしています。舌などの過剰な力やバランスを変えることで歯が素直に動くようになることが多いからです。

詳細はブログ記事 2021年1月12日『舌の機能が歯並びに影響する』を参照ください。

 

 

 

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