横浜市青葉区 長津田&田奈の歯列矯正 長津田アオバ矯正歯科です。
今回は、当院で行っている装置の装着テクニックについてご紹介させていただきます。
当院では永久歯列を対象とした本格矯正治療で固定式装置(ブラケット)を歯の表面に装着する際に、インダイレクトボンディングシステムを採用しております。
インダイレクトボンディングシステム(IDBS)とは、通常のダイレクトボンディングシステム(DBS)に対して技工などの手間がかかる反面、チェアタイムの短縮、ブラケット装着位置の精度向上などといった大きなメリットがあります。
このテクニックは裏側の舌側矯正治療(リンガル裏側矯正)で用いられている装着方法です。
DBSではブラケットを歯の表面に一本ずつミラーで確認しながら直接装着するのに対して、IDBSでは石膏模型上でブラケットの位置決めをした状態でトランスファートレーを作製して、これを口腔内に戻して正確な位置決めを再現する方法です。
以下に示す手順の流れで、皆さまの理解の助けになればと思います。
IDBSではトランスファートレー(インダイレクト用コア)を用いるわけですが、複数の歯にまとめてブラケットを装着することもありますし、一本ごとに装着することもあります。
それではIDBの手順を簡潔に紹介させていただきます。
まず歯面の洗浄後に表面処理としてエッチング処理(酸処理)を行います。
良く水洗してから十分に歯面を乾燥させます。
トレー内のブラケットベース面にボンディング剤を少量盛ってからトレーを歯面にセットします。
トレーを装着した状態で光照射をして歯面に装置を装着していきます。
ブラケット装置を装着した状態です。
ワイヤーを装置に装着した状態です。
下あごの歯に装置を装着した後に上顎の歯に装置がぶつかってしまう場合がありますので、装置を削合したりする調整に少しばかり時間を要します。
ワイヤーとブラケット全ての装着に要する時間は、上あごは大体15分くらい、下あごは装置の調整を入れて25分ほどです。
いかがだったでしょうか。