こんにちは 横浜市青葉区 長津田 ⇔ 青葉台の長津田アオバ矯正歯科です。
今朝、インターネットに『滑舌改善手術』という方法が紹介されておりました。記事の内容では滑舌改善手術を受ければ滑舌は治せるという旨の内容でした。これは・・と思い記事を読み進めてみますと案の定、舌小帯切除術のことでした。
舌小帯とは舌の裏側にあるスジのことで、昨今は確かにこの舌小帯が短めの方が多いように思われます。
記事でも書かれていましたようにかつては産科の先生が生後すぐの赤ちゃんのうちにハサミでちょこっと舌小帯を切っていたそうなのですが、近頃ではそのようなことはしていないそうで残念です。
さて、ここからが本題なのですが結論から言いますと一般の方々が舌小帯を切除したら自然に滑舌が改善する保障はありません。
といいますのも、記事の中で紹介されている方々は芸能人であり発声練習などのトレーニングを日常的に実践されている場合がほとんどだと思います。
それゆえ、舌小帯を切除して舌の動きが良くなることで何かしらの口腔内のトレーニングを兼ねることで滑舌が改善されるのだと推察されます。
一方で舌小帯が短くない方でも滑舌の悪い方はいらっしゃいますし、舌小帯が短くても発音にほとんど影響のない方もたくさんいらっしゃいます。
要は舌小帯が短かろうが問題なかろうがちゃんと舌としての機能が適応しているかどうかだと思うのです。
一般の方々が痛い思いをしてまで舌小帯切除術を受けても、その後に舌を動かすトレーニングなどをなんにもしないで放置してしまいますと、手術跡が瘢痕組織となり再度ひきつってきて元の状態に戻りかねません。
そこで舌小帯切除術を受けたのでしたら、術後に『あいうべ体操』などの舌の運動をしっかりと行えば、滑舌の改善につながるかもしれませんね。
ただ、発音・構音障害などは歯並びのみならず単純ではない医学的要因が影響していることもありますので、まずは舌小帯切除ではなく専門の先生に相談されてはいかがでしょうか。