こんにちは 横浜市青葉区 長津田 & 青葉台の長津田アオバ矯正歯科です。
今回は小児の反対咬合の症例です。初診で来院されるほとんどの方は治療開始のタイミングでお悩みになっているのではないでしょうか。
反対咬合は前歯の被さりが反対であるだけではなく、遺伝性の骨格的な反対咬合の場合が多いですのでまずは早めに相談にいらしていただければと思います。
前歯の被さりが反対のままですと上アゴの前方への成長が抑制されてしまいますし、前歯のみの部分的な反対咬合から骨格的な反対咬合に移行してしまう可能性もあります。
特に中顔面(鼻の周囲)の発育を抑制してしまいますので反対咬合の治療開始時期は早めのほうがいいのですが、成長が落ち着くまで長期に至ることが多いですので全体の治療期間は長期に至ることも多いです。
反対咬合は前歯だけでなく側方歯の被さりも側方拡大するなどで早期に改善しておくことが重要です。
前歯の歯並びと被さりが改善されたらこれでおしまい・・ではなくてここからが本当のスタートです。本症例ではこれから側方歯が乳歯から永久歯へと交換が始まります。
乳歯がすべて永久歯に交換しましたが、第二大臼歯の萌出はこれからです。
上顎の第二大臼歯が萌出するころに上顎にワイヤーとブラケットによる治療を開始しました。
上顎にワイヤーを装着してから11カ月経過した状態です。上下顎の歯並びの治療が順調にすすんでおります。
ワイヤーによる治療開始から1年経過、治療開始から6年2カ月で動的治療が終了しました。早期から治療を始めたことでワイヤーによる治療は比較的短期間で終了させることができました。